東京雑記②
渋谷109
ケンちゃんファンに聖地があるように、オシャレ大好きな女の子たちにも聖地があるらしい。
言わずと知れた渋谷109。
オシャレ大好きなイトキチが何よりも何処よりも楽しみにしていた聖地中の聖地。
イトキチは従姉妹たちと一緒に何度か行ったことがあるけど、ミジンコにとってはまさに未踏の地。
こんな田舎もんのおばさんが足を踏み入れてもいいのかいな・・・・?
追い返されたりしないでしょうね・・・・・?
年齢制限にひっかかったりしない・・・・・?
通行手形が必要なんじゃ・・・・?
どきどきどきどき心配しながらイトキチについて行ったら、
春休みってこともあってか、親子連れの多いこと多いこと!
中学生や高校生らしきギャルとその母、またはババという組み合わせが、あっちにもこっちにもいっぱい!
通行手形も必要なく年齢制限もなかったので、ミジンコまずは一安心
ビルの中に一歩足を踏み入れた途端、大音量の音楽がグァングァン鳴ってるし、ショップの店員さんはそれに負けない大声で叫んでるし、そっちもこっちもねぶた祭りのような混み具合だし、すごい熱気で軽くめまいが~~~
田舎もんのミジンコはまっすぐ歩くのも一苦労です。
イトキチを見失わないように必死について行く50代母をしり目に、イトキチのテンションは急上昇。
へんてこりんな形の高いヒールの靴を履いてるにもかかわらず、あっちのショップこっちのショップと渡り歩いて大はしゃぎ。
あ~!あれ可愛い~
あ!これ!あの雑誌の○ページの右下さ載ってた
あ~ん、これぜったい わぁ さ似合う~!
あ~!これも似合うし
わ!これも似合う~
あれも似合うしそれも似合うし、やっべ!!!(≧∇≦)
どすべ~、ぜ~~~んぶ似合ってまって困る~~(≧∇≦)
以下同文
あっちのショップでもこっちのショップでも↑同じセリフを唱えながら、鏡の前で洋服を合わせてみてはにっこりモデルポーズのイトキチ。
リアルイトキチをご存じの方ならおそらく
「ぷ。イトキチらしい( ´艸`)プププ」って苦笑しちゃうかも
外はダウンコートを着てる人も多かったくらい寒いはずなのに、そんなイトキチに引っ張り回されたミジンコは一人で汗ダラダラ。
何度も書いてるけど、
更年期、ODEBU~、田舎もん、と3拍子揃った完璧な汗っかきなもんでね~
オシャレなショップの片隅でオシャレなお洋服に隠れるように流れる汗を拭いてるあやしいおばさんを見かけても通報しないでケロ~
と祈りながら、なんど顔の汗をぬぐったことでしょう。
イトキチの親友Rちゃんに頼まれたサンダルを買いに入ったショップでは、サイズや色で迷ってしまってるRちゃんとメールのやり取りを始めたイトキチ。
写メを送ったりメールのやり取りもめんどうになったのか、ついに電話をかけた。
グレーめごいよ!一番人気は黒だってらばってさ!
グレーのMにせば!?
あぁ!?
Mで大丈夫だって!わぁさ、まがせろ~!
オシャレなショップのど真ん中で音楽に負けない大きな声で津軽弁全開の娘っ子を見かけても通報しないでケロ~
と、祈りながらオシャレなショップのオシャレなお洋服に隠れてこっそり汗を拭いたミジンコでした
はしゃぎまくって試着を繰り返すイトキチを待つ間、ひまなミジンコは汗を拭きながらショップ店員さんをウォッチング。
今年の流行なのか、ほとんどの店員さんが超ミニかショートパンツ。
なので、自然に足元に視線がいってしまう。
みんな、10センチもあるような踵の、ブーツだったりサンダルだったりミュールだったり、Rちゃんに頼まれた流行りのブーティサンダルだったり、それぞれ思い思いの足元なんだけど、ただでさえ若くてピチピチなのに更に手入れの行き届いてるように見えるすらりときれいな素足。
はぁ~、若いって美しいわね~
彼女たちの足に見とれてて気がついた。
くるぶしや踵や指の付け根に見え隠れする小さな赤むけ。
ひぇ~、痛そう・・・・
今の会社に移る前はずっと接客業だったミジンコには彼女たちの足の痛みがわかり過ぎるほどよくわかる。
あの赤むけを抱えて歩きまわるって、ほとんど拷問なのよね~
でも、彼女たちはプロフェッショナルだった!
お客様に親しげに声をかけ、商品を説明し、コーディネイトを提案し、在庫確認に走り回る。何も買わずに出てゆくお客様を笑顔で見送り、ディスプレイの乱れを直しながら、いらっしゃいませ~!と、次のお客様を出迎える。
その間、彼女たちはずっと笑顔を絶やすことはない。
その場で浮きまくってるミジンコにさえ、目が合うとにっこり微笑んでくれる。
素晴らしい
なんてプロフェッショナルなの~
10センチヒールで全力疾走して吐いた、って言ってたクラウザーケンを思い出しちゃったよ。
みんな、イトキチよりも若いくらいの女の子たちなのに、すごいな~。
なんだか、すごくいいものを見せてもらった気がしたよ
たかが5センチヒールで20分くらい歩いただけで「足いて~」ってひぃひぃ言ってるミジンコは彼女たちの爪の垢を煎じて飲んだ方がいいわね~。
渋谷109が、ずっと長いこと若い女の子たちの聖地であり続けてる本当の理由がわかったような気がしました。
どんな仕事だって、楽な仕事はないけれど、どうせお仕事するのなら
プロフェッショナルな仕事しよ~~~~
by よっちゃん@セクロボ
拷問のような足の痛みに耐えながら笑顔を絶やさずプロフェッショナルなお仕事する彼女たちのど根性と、前向きなパワーがある限り、
日本の未来はけっこう明るいんじゃね?
と、さわやかな感動に包まれながら、
軟弱極まりないミジンコは、
近くのH&Mで、お安いスニーカーを買って履き替えましたとさっ
あ~~~、楽ちんなり~~~( ̄▽ ̄)
イトキチがお買いものしたショップの袋(含Rちゃんの分)
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