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2009年11月

すべての山に登れ

弟が、どうしても行きたいという講演会があったので、仙台まで行ってきました。

ここへおいでの皆さまにも、たくさんたくさん、心配していただいて、たくさんたくさん、励ましていただいたおかげで、弟は9月半ばに歩いて退院できました!
ご報告がこんなに遅くなって申し訳ありませんo(_ _)oペコッ
ほんとにほんとに、ありがとうございました!
感謝の気持ちが言葉にならず、情けないです。

半年前にはまだ、24時間の介護が必要と思われていたのに、めきめき回復して、短い距離なら一人で歩くことができます。車いすなしでも、誰かの腕に掴まれば、どんどん歩けます。
言語療法士の先生に、お盆までには柔らかいお刺身が食べられるようになれればいいね~、って言われてたのに(ドクターは無理って断言してた)、お刺身どころか、さらさらした液体さえもペットボトルから直接ごくごく飲めるようになりました。たまにむせて心配させますが
今は通所リハビリに励んでいます。
言葉は少し聞きとりにくいですが、普通に話もできます。
さすがに、今は英語は言わないです(笑

当時の日記



でも、仙台まではバスで約5時間。
退院してから初めての遠出です。
花さんが仕事の都合で介添えできないのでミジンコがお伴しました。
バスなのでずっと座りっぱなしは健康な人でもキツイので、弟が疲れないか心配しましたが、驚くほど元気なまま往復できました~


講演は、長い間、終末期医療のターミナルケアに携わってきた看護師さんのお話でした。

1000人以上ものがん患者さんの最期を看取ってきた方です。
ご自身もがんを抱えながら、命の現場で、生と死を見つめてきた看護師さんの言葉はさすがに重みも深さも違いました。


その方が看護師になった頃には、終末期医療、緩和医療、ターミナルケアという言葉も概念もなく、痛みをコントロールする医療用麻薬もポピュラーではなく、末期がんの患者さんは、ただただ痛みを我慢するしかなかったこと。
形相が変わるほどの痛み苦しみを、ただ見ているしかなく、
「看護婦さん、僕は、死ぬんですか?」
苦しみの中からそう問いかけた20代の青年に、なにもこたえられなかったこと。
苦しむ患者さんを前にして、何もしてあげられないばかりか、目の前の地獄から目をそらしたくてむしろ死期の近い患者さんの病室から足が遠のいてしまったこと。
自分は何のために看護師になったのだろう?
自らの無力さと、情けなさをかみしめる日々・・・。


『自分ががんと宣告されて、初めて、がん患者が抱えているのは肉体の痛みだけじゃないことに気がついた。
抗がん剤の副作用、再発の不安、経済的な心配、社会から隔絶されたような疎外感、何よりも、一人死んで行かねばならないことへの底しれぬ恐怖、世界から切り離され、自分の存在意義を見失いそうになるほどの圧倒的な孤独。
それらの痛みが、肉体の痛みを増強させてしまうことにも気がついた。
それまでの自分は、患者さんの肉体的な痛みにしか関心を持っていなかったのではないか。
今まで自分は何をしてきたのだろう。
それまで見送ってきた患者さんに申し訳なくて涙があふれてきた。
このことに気がつけただけでも、自分はがんになってよかった。
心の底からそう思った自分に驚いた。


偶然か、それとも必然だったのか、手術後復帰した病院で緩和医療に取り組むことになり、セミナーに通った。
そこで、すでに終末期医療に取り組んでいる医師や看護師に出会い、いろんな話を聞くことができた。
自分の中で、何かが爆発した。

「わたしは、これがしたかったんだ

涙が止まらなかった。


少しづつ、患者さんにきちんと向き合えるようになっていった。
医療用麻薬や神経ブロックによる疼痛治療もだんだん進化して、昔みたいに耐え難い痛みに苦しむ患者さんは少なくなった。
それでも、薬や手術だけでは補いきれない痛みが存在する。
肉体の痛みよりも強烈な痛みが確かに存在することを知っている。
かつては、死期の近い患者さんのそばに行くのがあんなに怖かったのに、
今は、死期の近い患者さんのそばに座って、心の内を聴かせてもらう時間が、なによりも大切な時間になった。
一人ひとりの患者さんの人生を共有させてもらうことが、何よりもうれしい。
心を開いて、心の内にため込んでいた滓のようなものを吐き出すだけで、見違えるように明るく前向きになる患者さんがたくさんいる。
家族との絆を結びなおし、友達との友情を再確認し、周りの人たちがどれほど大切な人たちであったのかに気がついて、ありがとうと言って亡くなる人もたくさんいる。
周りの人との絆が実感出来れば、死んでいくことへの恐怖や不安よりも、感謝の思いだけがあふれてくるのだということを、さまざまな患者さんに見せていただいた。
苦しみの中で世界を呪いながら亡くなる人が一人もいなくなって、
すべての患者さんが、ありがとうって言って大切な人たちとさよならできるなら、
自分は、ずっと、そのためのお手伝いをしていきたい。



看護とは看て護ること。
それは、その方の肉体だけではなく、心ごと魂ごと看護させていただくことだと思う。
終末期医療に関わる中で思い出したことがある。
中学生の頃、肺炎で入院した病院裏に粗末な小屋のような建物があった。
「死にそうな人はみんなあそこへ行くんだ」
同じ病室の人がそう言った。
怖いもの知らずな中学生だった自分は、興味半分で見に行った。
真っ暗で日も当たらないような部屋に、かぼそいうめき声だけが聞こえていた。
怖かった。
こんな所で死んで行くなんてかわいそう過ぎる!
こんなさみしい死に方をさせちゃいけない!
悲しみと怒りで、体が震えたことを、思い出した。


大人になって、すっかり忘れてしまっていた出来事だけれど、
思えば、あの時から、終末期医療へのかかわりは始まっていたのだろう。
がんという病気になったことも、神様からの大切なプレゼントだったように思える。
試練は、大事なことを思い出させてくれる。
試練は、大切な願いへ、本当にやりたい仕事へ、導いてくれる道案内のようなもの。
今は、そんな気がしてなりません。』



ほんとに心をぶち抜かれるような、すばらしいお話でした。
トホホすぎる毎日を送ってるミジンコなので、襟を正さずにはいられないような真摯さがグイグイと伝わってきて、涙涙また涙・・・
ミジンコがこんなにだらしなく生きてるこの瞬間も、ひたむきに生と対峙してる人や、その人に寄り添い癒そうとしてる人たちがたくさんいるのだな・・・・。
そう思ったら、なんだか、すごく恥ずかしくなってしまいました。
正直、行く前は、道中弟に何かあったら・・・とか、トイレはどうしよう・・・とか考えてるうちに面倒になっちゃって、行きたくね~!なんて思ってたんですが、行って良かった


弟もミジンコの隣で、涙涙…涙でした
退院してからというもの、奇跡的な回復とは言え、以前よりはずっと不自由になってしまった自分の体を受け止めきれず、ちょっとネガティブになっていた弟です。
看護師さんのお話が、すごくすごく心に響いたみたい。
少し前向きになってくれるかな。くれたらいいな



帰りのバスの中で、この歌を思い出しました。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中のすべての山に登れ

高校生の頃にこの映画を観た時には取り立てて好きな曲でもなかったんですが、多少なりとも人生の紆余曲折を経て大人になった今聴くと、胸にしんしんとしみわたります。

いい歌だな・・・・

  すべての山に登り
    高き低きをたずね
      あなたが知っているすべての脇道と
          すべての小道を辿りなさい


  すべての山に登り
    すべての川を渡り
       すべての虹を追いなさい
         
あなたの夢を見つけるまで

              生きている限り

          あなたが与えうる愛すべてを
                  日々傾けられる夢を
                     
   見つけるまで

  すべての山に登り
    すべての川を渡り
       すべての虹を追いなさい
           あなたの夢を見つけるまで

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ひまなの・・・

イトキチとダニーがお出かけで、サクちゃんが珍しく5時前に寝てしまったので、これ幸いにテレビにかじりついてDoCoMoケンちゃんに出会えるのを待ちわびていたのですが・・・

いつまでたっても気配もない・・・・
ケンちゃん・・・・
ミジンコを避けてる・・・・?

2時間後、
ふっと気がついた。
これって・・・・・







   NHK じゃん ∑(゚∇゚|||)

アホーーーーーッ\(;゚∇゚)/




このままじゃ100年待っても会えないべさ~



今日も (;´д`)トホホ…なミジンコである・・・・

そして今、珍しくちょっとへこんでるの・・・
仕事でなんだか、ポカっちゃったみたいで・・・
得意先からの問い合わせに、感違いと思いこみで返答しちゃったみたいで・・・
その時点では何の違和感もなかったんだけど、後になって
「え”?・・・・もしかして・・・・?」
な~んて思い始めたら、気になっちゃって眠れなくなった・・・・

それは例えば

チューボーの時のケンちゃんが
「(パスタの)好きなベストスリーは何?」
って訊かれて


Photo ←


って、何の躊躇もなく答えたような、ね・・・・



はああああ・・・・・・(ノ_<。)


チューボーのケンちゃんはめんこいからいいけどさぁ・・・・・il||li _| ̄|○ il||li




ま、
過ぎてしまったことはしようがない

気分転換じゃ~~~~~~っヽ(´▽`)/  ←立ち直りが早すぎるw

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


いつの頃からか、ケンちゃんの情報がない時期を、松枯れ という。
松友さんたちはネーミングが上手いね~と、いつも感心する。

松枯れ の時期、ミジンコもすることなくて ひま なので、
過去を振り返ってケンちゃんのめんこさを再確認したりする。
ってか、それしかやることないし





001_2 ひま だじゃ・・・


Kenichi3 わいも・・・

Roboken45 おれもぉ~・・・

L_116 わたしも・・・デス・・・

F1000098 わぁも ひまだ~

Dmc77 ・・・・・・・

松枯れ、長いですな・・・・・
金髪DoCoMoくらいじゃ、ぜんぜん潤わないよ~!
フムフムーーーーーッ
ちゃんと仕事してるのぉーーーーーッ\(*`∧´)/


と、フムフムさんに八つ当たりしてみたりする

でも、
ま、
これも楽しい時間だったりするんだけどね 

0012_2   初冬の空

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石仏

またまたトーマスから素敵な画像を頂きました

2009_11_07

弘前市近郊、石川の大仏公園の紅葉。
晩秋の紅葉は、色彩も落ち着いて渋みが増してます。
地面一杯にひろがった落ち葉のじゅうたんがきれい~



2009_11_072

ふかふか積もった落ち葉。
もうすぐ冬なんだな~と、少しさみしくなります。
でも、この木の中にはすでに来春目覚める赤ちゃんが眠ってるんですよね
自然の輪廻の不思議を思います

2009_11_07_2 なんて真っ赤なもみじ!


2009_11_07_3

観音様。

何とも言えない心ひかれるお顔です。
お顔もだけど、からだ全体からにじみ出るやさしいあたたかい気配。
まとっておられる衣のひださえも、柔らかくてやさしい。
どういう人がこの観音様を彫ったのかしら。
どんな思いを込めながら、誰のために祈りながら石を削ったのかしら。
そんなことを思いながら、
いつまでもずーーーっと見ていたい。


2009_11_07_4 三十三観音の一部だそうです。


トーマスからのメールをそのまま載せちゃう

『こんなに真っ赤なもみじは見たことがありませんでした。
公園内には、三十三の観音様の石仏がありますが、みんな微笑んでいる顔でした。
石仏と言うより、魂が宿っている観音様と感じました。
霊感の無い私でも、合掌せずにはいられない衝動を感じました。
この観音様が、真っ赤なもみじを育てているんだなぁ!と思いました。

By トーマス 



画像だけでもこんなに感動したのに、実物を見たらどれほどだろうか。
この公園の隣には「大仏院」というお寺があって、そこには「十一面観音坐像」という知る人ぞ知る仏像があるそうです。


青森に住んでいても知らない場所や知らない事がいっぱいあるな~。
と実感してる今日この頃。
う~~ん、今度の休みにでも行ってこようかな~。

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富士山とかDoCoMoとか

Fuji2_2

モツケさんから頂いた 富士山の写真です。
柳沢峠から見た富士山ですって。
柳沢峠って何処だんず~?

すっくとそびえる富士山、きれいですね~。
見れば見るほど、富士山てほんとに美しい山だなぁ~ってほれぼれしちゃいます。



うっとり富士山眺めていたら、セクロボ第2話の「ごぼ蔵」を思い出しました。
人質?にされちゃったのに、ごぼ蔵をしずちゃんに会わせたくて伊豆まで旅するロボとニコ。
2億円の仏像を受け取りに伊豆へ行ったよっちゃんの「革ジャン」に大爆笑したっけなあ。
フランスパンで仏像彫って「わだば円空になる!」にはびっくりしたよ
よっちゃん、天才彫刻師じゃないかっ!!!!
って、感動すら覚えたw

Robo23_2 

あの L がこんな顔できるのもびっくりしたし(笑
田中邦衛のものまねまでしちゃうし


Robo18

こんなコスプレまでしちゃうしね


でも、ごぼ蔵が強盗までしてしずちゃんに会いたかった理由を知ったときには涙があふれた。

富士山みたいにちゃんとした人になれるよ

しずちゃんの声でニコが言った時、涙腺決壊した

しずちゃんの腎臓もらった民宿の奥さんの手をそっと握った旦那さんが

おれたち、うんと長生きしような。

って言った時は、もうね、涙が止まらなかった


内臓だって取り換えられる世の中にさ・・・

取り換えられないものって・・・

あるんだよな~。

ロボの言葉が胸にしみたなぁ~
このセリフを言う声の調子と、間の取り方が、すごく好き
ああ、ロボってこうなんだよね
って、ずっと以前から知ってる人の事を思うようにそう思った。
松山ケンイチ、いい役者だなあ~って、しみじみ思った。


富士山を眺めて

カッコイイ!

って言うニコのセリフも新鮮だったな~。
山に対して「カッコイイ!」なんて、ミジンコあたまでは思いもつかないもの

ごぼ蔵の回はセクロボの中でも特に大好きな回の一つです。
何度観ても同じように感動できるのがすごいな。


いつかはセクロボのロケ地も ぜ~~~~んぶ 回ってみたいと願う今日この頃です
伊豆は特に行ってみたいな~。
桜の頃にね




そう言えばごぼ蔵の村上淳さん、最近違う作品でも見たな・・・・・
と思い返したら先月の一人DVD祭りの時に観た「禅ZEN」という映画のお坊さん役の一人だったわ。全然イメージが違っててびっくりでした!

あれも何気にたたずまいの美しい映画でしたね~。
まあ、道元の生きざま自体が美しいのですが。
主役の道元をケンちゃんで見たかった・・・
と、思ったことをこっそり白状しておきます

禅ZEN公式サイト



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


ところで、DoCoMo!
お久しぶりのケンちゃんですよ!

11 パツキン

う~~~mmm。
ビミョー
金髪にする意味がわがんね~


あ、でも、これはCOOL!
赤いジャケットって珍しいような気がする。似合いますね!
お髭がワイルドだ~。

Photo


んで、
これは、めんこいな~

4  なんか、すんごいやわらか~い雰囲気で、

すっごくやさしそう。
これ、オールバックにしたらGANTZ加藤君になるのかしら????
原作読んでないからわかんないけど、どうなの????


ばあやが一番気に入ったのがこれ!

7ジャンピングケンちゃんw

16_2

画像が小さくて顔がちゃんと見えないせいか
漫画のフィギュアみたいでめんこい~~w
手足を動かして遊びたい~w
カムイのフィギュアよりもこっちが欲しい!
これ付けてくれるなら、機種変考えてもいいよDoCoMo ←
な~んてこと考えてるのはミジンコだけかいな


早く動いてる金髪君が見たいよ~。
でも、お気に入りのフィギュア君は動画では見れないんだろうなぁ・・
 

とりあえず、
ケンちゃんが元気そうで、ほんとに安心しました。
体に気をつけてGANTZ頑張れよ~~~!!!

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雪が降ってるお洋服

全国的に寒くなったようですが、ミジンコの所も雪が降りました。
まだうっすら白くなった程度ですが、

すでにうんざり~~~~~ (-_-)


タイヤの交換もしなきゃだし、灯油の心配も、つか、灯油代の心配もしなきゃだし、
風恐怖症のミジンコは暴風に備えて耳栓用意しなきゃだし・・・・・
冬だけハワイに移住したいよ・・・・

148

はあぁぁ~きれい~~~
あったかそうだ・・・ ←ハワイですからw



さて、

雪と言えばあの人、
じゃなくて
雪と言えば思い出してしまう「イトキチの一言」があります。



幼い頃のイトキチときたら、頑固で頑固で頑固で頑固で、一度言い出したら誰が何をどう言っても聞かない。
特に、睡魔に憑依されてる時なんて、地球が吹っ飛ぶんじゃないかってくらいの勢いで泣きわめく、マジで迷惑なやつでした。
生まれおちた次の瞬間、何百人とベビーを取り上げてるほどのベテラン助産師さんをして「オペラ歌手誕生だね!」と言わしめたほどの声量と、月と地球を往復できそうじゃね?ってくらいの長時間、延々と泣き叫び続けられるしぶとい根性の持ち主でもありました。
その声はご町内の皆さまに「超音波」とか「波動砲」とか「カメカメ波」とか、呼ばれていたくらいです。はい。


そのイトキチが保育園の年少さんだったある冬の日のことでございます。
睡眠が足りなかったらしいイトキチは起きてからずっと不機嫌でした。
前の晩、枕元に用意したお洋服が気に食わないと言ってぐずぐず言い始めました。

このお洋服はイヤっ!!
雪が降ってるのがいいのっ!!

ハァ???
雪が降ってる???
雪だるまとかクリスマスツリーがついてるやつかしら?
そう思って、雪だるまがついたトレーナーを見せると、

ちがう!!
雪が降ってるのがいいのっ!!!


ハァ!?
これ以外にそんな模様の服なんてあったかいな?
箪笥からさほど数もないイトキチの洋服をあれこれ引っ張り出して見せても

雪が降ってるのがいいのーーーーっ!!!!

さあ!超音波攻撃が始まりました。

こんのクソガキぃ~~ヽ( )`ε´( )ノ

弟のプーはご飯を食い散らかしてるわ、保育園にも仕事にも遅刻しそうだわ、その前に洗濯物を干さなきゃだわ、ミジンコも頭がパニックでイライラ最高潮です。
でも、イトキチがこうなるともうどうにもならないこともわかってます。
イトキチの頭をべしっとひっぱたきたくなるのを抑えるのは容易ではありません。
ってか、思わずひっぱたきました。
べしっ
ええ、
当時のミジンコはとんでもない鬼母でした。
あの頃のことを思うといまだに胸がヒリヒリ痛いです・・・・・




ぎえゃーーーーーーっ


いよいよ本格的に波動砲攻撃開始です!
イトキチ発する超音波に神経が侵されそうになりながら、とりあえず深呼吸です。
ええ、冷静さを取り戻すにはこれが一番です。
思いっきり深呼吸した後で、努めてやさしい声でイトキチに尋ねました。

「雪が降ってるお洋服ってどれなの?
 ママにはわからないから教えてちょうだい。」←翻訳してあります


泣き叫びすぎてオエッ、オエッっと吐きそうになりながら、それでもイトキチは箪笥の中のものを全部引っ張り出し、敷きっぱなしの蒲団をひっくり返し、茶の間のテーブルの下を覗き込み、台所の扉の中まで確認し、ついに洗面所の洗濯機の前で立ち止まりました。
そして、洗濯したばかりの濡れた衣類がてんこ盛りの籠の中から一枚のトレーナーを引っ張り出しました。

これ!雪が降ってるの!!


イトキチが差し出したトレーナーを見て、ミジンコはびっくり仰天!


え!?

∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

えええええーーーーーーーっ!!!!?




あの時の衝撃をなんと現わしていいのかわがんね
まあ、
その~
あれだよ・・・

それは確かにイトキチのお気に入りのトレーナーではありました。
左の胸に可愛いくまさんのアップリケがついてて、くまさんの周りには小さな水玉が散らばってます。
そう!
それは、前にも後ろにも両袖にも、かわいい水玉がたくさんたくさん散らばってるトレーナーだったのです!
しかも、


白  

黒い 水玉 がね

ええ、
あれが、黒字に白い水玉であったなら、ミジンコもわりとたやすくピンときたのでありましょう。
でも、白地に黒い水玉「雪が降ってる」と想像することはできなかった。
ネガとポジが逆になっただけなのに、脳みそにかすりもしませんでした


ものすご~~~~~くびっくりして、同時に
ものすご~~~~~~く、恥ずかしくなりました。
水玉が黒かったというだけで、それを「雪」だと思えなかった自分の感性の鈍さがほんとに恥ずかしかった。
まあ、強いて言葉にすれば

あ・・・・・

という感じしかないんですが
この感性の鈍さで勝手に怒って、怒りのエネルギーを幼い子供に向けてしまったこと。そのせいで幼いイトキチを延々と泣きわめかせてしまったこと。きっとこれまでも、こんな風にしてイトキチやプーの伝えたかったことをシャットアウトしてきてたんじゃないかってこと。そんないろんなことが一気にブワっと湧き上がってきて、イトキチに申し訳なくて泣いてしまいました。


他の人にしてみたらそんな大したことではないと思うんですが、ミジンコにとってはミジンコの目のうろこを確実に一枚はがしてくれた大きなことでした。なので、ミジンコの人生の中では、かなり重要な出来事の一つです。
毎年雪が降ると思い出してしまいます


それからしばらくの間、錆ついた感性を磨くべく、イトキチやプーの言葉をメモすることに励んだ母でした~

成果はびた一文ありませんでしたが
それからほどなく訪れた思春期という大嵐に翻弄されてアップアップした時など、そのメモ帳を読み返しては泳ぎ続ける気力を取り戻せたという意味で、とても役に立ちました。
幼い子供の柔らかい感性が散りばめられた言葉には、ただストレートに、生きている喜びと不思議、生きることへの愛と希望が満ち溢れています。

ああ、そうだ!
ここまで書いてウルミラの陽人がオーバーラップしました!
陽人の言葉やしぐさが、心の井戸の蓋を開けてくれるような気がしたのはそのせいでしょうか。井戸の蓋が開いて、心の中の地下水が、しんしんと どんどんと 湧き上がってくるような気がするのです。
なんの飾りもなく、
ただ、生きることに夢中。
体を持って生きているこの一瞬と、体をはみ出した永遠の想いは、あまねく時空の中に同時に存在できる。

生きてるっていいよね。
素直にそんなふうに思えるのです。



そのメモは今でも大切にとってあります。
あまりにも大切にしまいすぎて、どこにあるのかわからなくなってますがね・・・



Urumirapb5

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しあわせじゃ~♪

   
注)一部グロイ、かもしれない像がありますのでご注意ください o(_ _)oペコッ


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

イトキチの仲間がやって来ました。

  ↓

004_4

ほんの冗談ですw

が、
イトキチは、家族、親戚、友人、同僚に 魚類 と認定されております。


仲間なのに、うろこが気になって触れないそうです

しかたがありません。
ミジンコの出番です。

2年もほったらかしの出刃包丁が不安です。


えいっ!

やっぱり・・・・切れません・・・・

アルミホイルでこすってみました。
なんとか少し刃が入りました!



えいっ!
えいっ!



おおーーーーーっ

007_2

りっぱな いくら が入ってました

明日はイクラ丼だ~~~ヽ(´▽`)/

と、喜んでいると、イトキチがミジンコに尋ねました。

「いくら ってさぁ、何?」

「いくら はロシアだべさ」

と、答えようとしたら

「双や三つどころじゃないよね?何千?何万?」


(・_・)エッ....?

はあああぁぁっ!?

そっちの「」かいっ

( ̄◆ ̄;)

これがホントの ごかい(誤解)・・・・・

なんつって・・・


大笑いしながら、先に身の方の解体作業です。
笑いが止まらないのと、包丁が切れないのでなかなか大変でしたが、なんとかやり終えました
こんなにりっぱな いくらが入ってたので味は期待できないけれど、とりあえず3切れだけお酒と塩を振って、残りはジップロックに並べて冷凍庫行き。




さて、とりだした いくら は、袋ごと ざるの上で指先を使って軽~くク~ルクルク~ルクルク~ルクル回します。
するとどうでしょう!
面白いようにパラパラほぐれます。
指でほぐすよりも簡単でスピーディー
このやり方は漁師さんに教えてもらいました
ときどき流水で洗ってあげます。
最後、袋の中に何粒か残ったものは指で丁寧に取り出します。

全部ほぐれたら、ざるで2~3時間しだらがします。

011_2

しだらがす。

これも便利な津軽弁です。
水を切る、というような意味ですが、共通語の「水を切る」だけでは、動かして水を切るのか静置して水分をを少なくするのかわかりません。
しだらがすだと、それだけで「静置して水気を切る(水分を少なくする)のだな」とすぐにわかります。


まあ、別に しだらがさないですぐに味付けしてもいいんですが、しだらがしたほうがべちょべちょしないねっとりした おいしい いくら ができます。
と、漁師さんが言ってました


味付けは好みで。塩派 と 醤油派 にわかれるようです。
ミジンコに教えてくれた漁師さんは塩派。
でも、ミジンコは醤油派です
煮切ったお酒と醤油だけで味付けします。

013_4


すぐには味見ができないので(生臭いから )初めは薄味にしておきます。
食べてみてあまかったら残しておいたたれを足すことにします。
半分は冷凍庫へ。
半分は冷蔵庫へ。
明日が楽しみです~



さて、
翌日です。
朝はあわただしくて味見する間もなく出勤しちゃったので、出来上がりが心配


会社から帰ると、イトキチが いくら丼を用意してくれてました
てか、すでに半分くらい無くなってるんですけど~
どうやらお昼にイトキチとサクちゃんがめぇめぇ言いながら食べちまったようです


019

ふっふ

なかなか素敵な色つやです~
海苔が乗ってないけど、ま、いいやw
手作りの いくら は、まろやかな味でちょっとねっとりして超おいしい~

017_2

イトキチが用意してくれた晩ご飯。
焼いた鮭の切り身、かぼちゃの煮つけ、生姜がたっぷり入った豆腐汁。
イトキチはダニーに
「イトキチが鮭食えば共食いだ~」
と言われてましたw


笑いながら作ったいくら。
笑いながら、とってもおいしく頂きました

ああ、


しあわせじゃ~(* ̄∇ ̄*)

2009_10_28 きれい~

赤・青・黄色
トーマスが撮ってくれた紅葉の一枚。
秋の冷たく澄んだ空気が感じられるね~。
なんてきれいなんでしょう!
撮った人の心がきれいだからでしょうか
と、言っておきましょう

出かけなくてもこんなにきれいな秋を鑑賞できるなんて
やっぱりミジンコ

しあわせじゃ~(* ̄∇ ̄*)





 


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