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スラムドッグ&ミリオネラとウルミラ

先週のことですが、
6月いっぱいで期限が切れるシネコンのポイントカードがあったので、映画観てきました。
このポイントカード、
3回目でフライドポテトが無料
6回目でポップコーンが無料
7回目は映画自体がただになる
というおいしいカードです。

観たい映画はいろいろあるんだけど、時間帯の折り合うのがなかなかありません。
迷った結果、最終上映らしい「スラムドッグ&ミリオネア」を観ました。
ついでにポップコーンも貰えた~
なんでも、タダっていいよね~ 


お客はミジンコの他にただ一人。
快適だ~
予告でカムイやらないかな~、と思ったけどなかったわ・・・

『スラムドッグ&ミリオネア』


題名がなんだか、ワケワカメだったのと舞台がインドだってことで、あんまり興味がわかなかったんだけど、去年のアカデミー賞作品賞ほか8部門で賞をとってる映画だったのね。
いえ、インドに興味がないんじゃなくて、何年か前にインドの踊る映画が面白くてしばらくインド映画にはまってたので、未だにお腹いっぱいと言うだけの話なんですが

で、感想です。




面白かった~

まっすぐな想いがミラクルを起こす。
という意味では、これもウルトラミラクルなラブストーリーと言えるかも

ただし、陽人くんのウルミラよりはかなり重いです。
いきなり主人公のジャマールが警察の拷問ともいえる取り調べを受けるシーンから始まります。
観ているこちらは、はじめは何が何だかわかりません。
でも、どうやらジャマールがTVの超人気番組「クイズミリオネア」に出て正解し続けていることが原因らしいとわかってきます。
詐欺だと通報されて逮捕されたようです。
なんでそんなことで?
と、現代日本人のミジンコは思っちゃうわけですが、すぐに、「差別」というどうにも理不尽極まりないとしか思えない理由のせいであることに気がつきます。



スラムドッグ&ミリオネア公式サイトはこちらから



物語の始まりの舞台がインド、ムンバイのスラム街。
登場人物が、スラムで育って孤児になった3人の子供。
ということで、目をそむけたくなるような残酷な描写もあります。
でも、
「ブラッドダイアモンド」の時も書きましたが、これは映画だから、このくらいの描写ですんでいるだけのことでしょうね。
現実はもっともっと理不尽で悲惨で残酷なのでしょう。
そういう悲惨で残酷な現実もきちんと描きながら、クイズミリオネアと警察の取り調べと主人公の生い立ちを交錯させつつ進行していく構成は、お見事!と言うしかないですね~。

そして迎えるミラクルなラスト!
ハッピーだけど、せつなさもあり、哀しさもありながら、すっきりさわやか。
まっすぐに恋する想いはやっぱりミラクルを呼ぶんだね~
何故かエンドロールでは、やっぱり踊ってるし(笑)←どこまでもインドw


ただ、
一つ一つのエピソードの表現が、ほとんどどこかで見たような・・・?っていう既視感を多分に感じたので、これがアカデミー賞???ってことは、ちょっと思いました~
アメリカ映画だと思ってたら、イギリス映画なんですね。
シリアスで、リアリティに溢れ、尚かつ極上のエンタメ。
こんな映画を観ちゃうと、日本映画はまだまだだなあって思っちゃいますね。



でもね、
この映画観て、ウルトラミラクルラブストーリーとすごく重なったのです。
シチェーションも何もかも全然共通点がないみたいなんだけど

無理矢理言葉にすると、
土台が同じでデコレーションの違うケーキ
みたいなね(笑)←いつも例えがひどくてすみません

さもなくば、魂が同じで人生が違う。とか。←もっとわかりづらい



以下、多少のネタばれを含みます。
未見の方はスルーしてね。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

スラムで生まれ孤児になったジャマール。
生まれつき「脳の配線が違う」陽人。
2人に共通するのは、「刹那を生きてる」ってことのような気がする。

明日、いえ、一瞬先はどうなるかわからない人生を生きるジャマール。
一瞬先が想像できない人生を生きる陽人。(ちょっと極端な言い方だけど)

陽人の頭の中でヘリコプターが飛び続けていたように、
ジャマールの周りには差別や悲惨が溢れてる。
渦に巻かれる木の葉のように翻弄されながら、「生きる」という言葉すら意味を持たないほどに刹那の時間を過ごすしかない。
ジャマールにとっても陽人にとっても、過去はただ過ぎ去るだけの時間であり、未来はただ迎えるだけの時間にすぎなかったような気がする。
ひたむきな恋が始まるその瞬間までは。


町子先生に好きになってもらいたい一心で、進化のために農薬を浴び続けた陽人。
恋するラティカに気づいてもらいたくて、ラティカを救いたい一心で、クイズショーに出たジャマール。
2人の想いのひたむきさ、まっすぐさ、純粋さ、情熱に、何か違いがあるだろうか。
世界中の恋する想いは古今東西を問わず、多かれ少なかれ、まっすぐでひたむきなものだろうけれど、ジャマールの想いも陽人の想いも、まっすぐでひたむきな上に純粋で無垢な透明感にあふれている。
刹那を生きてきた者だけにしか、現わし得ない透明感。
余分なものをそぎ落として、あるいは初めからそのように生きた者しか手に入れられないであろう透明感。

その透明感が胸を打つ。
たとえば生まれたての赤子のふわふわした指に、自分の指を握らせた時のように、
その愛おしさに胸が痛くなるような、そんな透明感だ。
それを感じられただけでも、この映画を見て良かった!と思える。

Zeniyubi1

ラストに向かう筋道は、二つの映画はかなり違う。
エンタメを目指したスラムドッグと、脳みそなんかくそくらえ!の違いかな(笑)
読後感はハッピーエンドのスラムドッグの方がすっきりさわやかだけれど、
納豆のようにネバネバあとを引くのはウルミラですね
どちらも、ありえないだろ!的なミラクルが起きるのはファンタジーと呼べるかもしれませんが、ミジンコの好みとしてはウルミラ的ファンタジーの方が好きです。
ていうか、むしろウルミラの方がリアルな感じがするのはミジンコが津軽弁ネイティブだからか?(笑)
(お暇ならご参考までにウルトラミラクルラングエッジストーリーなど読んでみてけろ~

スラムドッグ&ミリオネアの子役たちがホントに可愛くてけなげで愛おしいです。
こんな子供たちが今この瞬間も、あんな悲惨で残酷な現実を受け入れるしかなく過ごしているのだと思うと、いてもたってもいられなくなります。
けれど、いったい何ができるのだろう。
何かできることはあるのだろうか・・・・。
なにもできないにしても、見知らぬ子供たちのために祈ることだけは忘れないでいたいな。

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