エンジョイ!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
3月12日に脳幹出血で倒れた弟が、おととい、慢性期病棟に移ることができました!48日目です。
まったくもって、ウルトラミラクルな回復ぶりで、お医者さんも看護師さんも療法士さんも、もちろんミジンコたちもみんなで寄ってたかってw喜んでいますo(*^▽^*)o←こんな日本語はないでしょうけど、文字通りそんな感じです(笑)
先週の水曜、ミジンコは初めて弟のリハビリの様子を見ることができました。
ベッドの上で真っ直ぐ座る練習や、腕を肩まで上げて保つ練習をしてました。
健康な人ならなんでもないことが、今の弟にはものすごい重労働のようで、すぐに疲れてしまうようです。
でも、つい3週間前まで、ほんのわずかに手を動かすだけだった弟が、支えられてはいるけれどベッドに座って腕を肩まで上げてるのです!
もう、それだけでミジンコ感動
思わず、
「一日マシに動きが大きくなってビックリです!」
って言ったら、せんせいも
「いやあ~、私たちもビックリですよ。弟さん、すごいですよ!」
っておっしゃってました
お医者さんが最悪のことしか言わないのは知っていたけれど、倒れて2週間後に呼吸困難になった時に主治医のせんせいが、
「もう少し出血量が少ない患者さんなら在宅介護も可能なんですがね・・・」
って言葉を濁した時には、さすがに覚悟しちゃったもの。
それを思えば、今の弟の回復ぶりはお赤飯炊いてお祝いしたいくらいの提灯行列(←古!!)で万歳三唱的狂喜乱舞状態ざます~\(≧∇≦)/
おまけに不思議なことに、気管切開の穴をふさいでないのに、弟は声が出せるのです。もちろんすんごいしわがれ声でゆっくりしか話せないんだけれど、看護師さんや療法士さんたちも
「なんで声がだせるのかしら?」
って不思議がってます(笑)
「弟さんがどこまで回復するのか私たちも楽しみなんですよ!」
って言ってもらいました。
慢性期病棟の看護師さんには
「失礼だけど、CTやMRIの画像を見た時にはこんなに動いたりしゃべったりできるなんて思わなかった」
って言われたよ
今や弟は「奇跡の人」になりつつあります(笑)
ただ、これから本格的なリハビリが始まるので、この先の長~い道のりを思うと喜んでばかりもいられないんですが。
でも、人間てホントに不思議だなあ。
弟は四肢麻痺ということなんですが、右の方が麻痺が強く、右腕を動かすとすごく肩を痛がります。ミジンコや花さんは肩と腕ばかり揉んであげてたのですが、リハビリのせんせいがおっしゃるには
「肩はね、胸の筋肉とつながっているので、まず胸筋を正しい位置にしてやって筋肉をつけてあげると肩の負担が少なくなるんですよ」
なんですって!
そう言われてみれば肩は肩だけで存在してるわけではないんだものね~。肩の上には首があって、肩の下には腕があって、手首があって掌がつながってる。掌には五本の指がつながってる。指の先には爪があって指を保護してくれてる。
指先が一本ずつ動くってことが、どんなに大変なことか!
瞼を閉じたり開けたりできることがどれほどすごいことか!
肺が動いて空気を吸いこんで、また吐き出すってことが、どのくらいありがたいことか!
普段はまったく気にも留めずに、当たり前すぎて気にもかけなかったことが、本当はものすごく複雑で精妙なシステムで動いてるんだ、って気がついて、とても感動してます。
今ミジンコ家では「人間てすげ~な~」ってのがみんなの口癖です
だから、以前の記事にも書いたけど、弟がすること言うことのひとつひとつが、おかしくってたまりません!
手が動いた!
顔をしかめた!
目を閉じた!
眠ってる~!
痛いって言った!
むせてる!
バイバイした!
ピースした!
寂しいって言った!
そっぽ向いた!
拗ねてる!
ありがとうって言った!
サウンド?って何よ~?
腕があがった!
鼻をつまんだ!
頭を掻いた!
顔をしかめた!
前記事には弟の回復の証拠と書いたけど、そうじゃなくて(それはもちろんだけど)
そういうこと一つ一つが、生きてることの証しなんだよね。
手を握ること、声が出せる事、話せること、本のページをめくれること、字が読めること、頷くこと、怒ること、拗ねること、泣くこと、笑うこと(まだ上手くできないけど)、呼吸をしてること、触れると温かい事も、汗臭い匂いがすることも、髪の毛が抜ける事も、そういうこと一つ一つが、生きている証しなんだよね。
だから、いちいち嬉しくっていちいち楽しくっていちいち笑っちゃうんだと思う。
もしかしたら、生きるってことは、ほんとはこんなに毎日笑っちゃうくらい嬉しくって楽しいことだったのかもしれないなあ
普段はそんなことをすっかり忘れて、目の前の出来事に汲々として、不満や愚痴ばかりに呑み込まれてるんだろうな、きっと。
この気持ち、絶対忘れたくないな。←明日には忘れていそうだが
弟を見ていて、そんなことを思ってたら、あの方の画が脳裏に浮かんだよ。
エンジョイ!って言ってたあの方(笑)
中の人も、
「人生は楽しんだもの勝ち!」
って言ってるし。
最近のインタビュー記事でもしょっちゅう
「楽しもうとしてる」とか「楽しんでる」とか言ってるし。
ケンちゃんのそういう言葉を聞く度に、
なんか、こう、無理してるみたいな、
ナチュラルじゃないみたいな、
ビミョーな違和感を感じてたんだけど、
このひと月半、弟を見ていて、思った。
ケンちゃんの「楽しもう」って言葉には、もしかしたらミジンコが感じてたよりももっともっと深い想いがあったんじゃないのかな、って。
なんたって、生きながら輪廻転生繰り返してる方だもの(笑)
田んぼで土下座したり、ピアノ弾くのが大好きだったり、スイーツ食べまくりながら推理したり、留学生に告ったり、車イスバスケに燃えたり、マックスロボに萌えたり、豚と戦ったり、足の爪剥いで落とし前つけたり、イルカのために奮闘したり、エレベーターで消えちゃったり、銭のために殺したり、金のために女を蹴とばしたり殺したり、年上のせんせに恋して落ち込んだり、ミラクル起こしたり、地獄の帝王にだってなっちゃったもの。
こんだけの多様な人生を生きたら、
「楽しもう」
という一言に込められた想いだって、ものすごく深いものがあるんじゃなかろうか。
半世紀以上生きてるミジンコにも、その想いの深さは計り知れないけれど、ファンとして、もっと真摯にケンちゃんの言葉を受け止められるようになりたいものだと思ってしまったYOヾ(_ _*)ハンセイ・・・
今頃、どこで何をしてるんだかわかんないけど、
どこにいて、何をしてても、きっといつでもその瞬間を楽しんでるんだろうな~
3年前、ミジンコの兄ちゃんが亡くなった後、軽く鬱になりかけたミジンコのケータイに、毎日イトキチが送ってくれたいろんな画像の中で、一番のお気に入りの画像があります。
一年間くらいケータイの待ち受けにしてた、その画像がこれ。
イトキチがどこから仕入れたのか不明のため「続き」に隠しときます
| 固定リンク
| コメント (13)
| トラックバック (0)
最近のコメント