ウルミラ星人を探せ！ 作戦会議の夜のはず の巻

今朝、ズーム見てたらいきなりDoCoMoケンちゃん単品CMが

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

ので、びっくりしました～
いやあ、
食べ物なら種類豊富なバイキングを好むミジンコですが、
CMは単品の方が好きだーーーーーーー！！！

アンサーハウス　自分の部屋　Prime

ブラインドから大家さんを見下ろすまなざしの可愛さったらありゃしません
ブラインドにかけた指もきれい
デへデへしながら観てました



ところで、

先日、素敵な松友さんたちと
ウルトラミラクルラブストーリーのロケ地巡りをして来ちゃったんズ～
あ、前にも言いましたね

ナビをしてくれたのは、ケンちゃんには全く興味がないと言ってはばからないペコです。
ケンちゃんには興味がないけど、芸能人に関しては絶大なエネルギーを発揮すると共に、芸能人に関してはやたらめったらラッキーがついてまわるウルトラミラクルなお方です。

たとえば、こんな


ところで、
この特捜戦隊サガスンジャー、いつになったら捜索に出かけるのでしょうか？

興味のある方だけどうぞお入りください。ささ。

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その夜、ブラック隊長が提供してくれた隠し部屋で作戦会議が行われた。
メンバーは、レッド、イエロー、そして他国から自腹で駆けつけたブルー隊員とホワイト隊員である。どうやら隊員の交通費も出せないボンビーな組織らしい。かわいそうに。
だが、その割にはブルーもホワイトもどことなくウキウキして見えるのは気のせいか。
それにしても作戦会議が始まるというのに、イエロー隊員はパソコン画面の容疑者から目を離さず、ずうっとデへデへよだれを垂らしている。そのうちあたまの上にチューリップでも咲きそうなほどの能天気ぶりだ。
レッドはこの痛々しい幼なじみから、そっと目を逸らさずにはいられなかった。


テーブルの上には、ブラック隊長が作った資料がのっていた。
「これって本部から来た資料ですか？本部の情報って遅いですよね～」
一番年の若そうなホワイト隊員がふうと小さなため息をついた。
「本部の渉外部長の・・フムフムでしたっけ？めったにメールも来ませんよね」
知的で名高いブルー隊員が穏やかな声で相槌をうった。
「そうそう、本部にアクセスしてもめったに更新もしてないものね～」
交通費が自腹なことには文句一ついわない、けなげなブルーとホワイトであったが、本部の情報の遅さにはうんざりしているようだ。
これも自腹で買ってきたアオレンリンゴジュースを飲みながら、ブルーとホワイトは資料の中から何枚かの写真を取り出した。
その次の瞬間である。
「きゃっ！」
ホワイト隊員の可愛らしい叫び声が響いた。
続けて
「きゃあ！」
穏やかなブルー隊員までもが小さな叫び声をあげた。
彼女たちは、パソコン画面の容疑者とはまた別な人物の写真を複数テーブルの上に並べた。その指先は何故か小刻みに震えている。
「これって、全部、あのウルミラ星人ですよね・・」
ホワイトの声が震えている。
別人のように見える写真の彼らもまた、イエローがへばりついてるパソコン画面の容疑者と同じ人物なのだった。


 











   













「こっ！これは！！彼のブロマイド写真じゃないですかっ！！この、ティーカップ流し目の写真なんて、私、ワイミーズ星のヤフオクに参加してやっとの思いで落札したのに！」
ホワイトが叫ぶと、それに呼応するようにブルーも叫んだ。
「私だって、この口ピアスのブロマイド、NANA49星の友だちに頼んでやっと手に入れたのよ！何故こんなものが本部の資料に！？」
「あ！それオラのものだんず～！ブラック隊長が貸してって言うもんだからしかたなぐ貸してらのさ～」
イエローがようやくパソコンの画面から目を離して嬉しそうに笑った。
「きゃあ～！イエロー隊員もこのウルミラ星人のファンなんですか！」
「さっきからいやに熱心にパソコン見てると思ったら、やっぱりそうだったんですねっ！」
３人は手を取り合って小躍りまでしている。


え？

それまで黙って３人を見守っていたレッドはギョッとした。
こいつら・・・なにを言ってるの・・・？
ブロマイド写真だ？
ワイミーズ星のヤフオクだ？
ウルミラ星人のファンだ？
いやいや、この広い宇宙、どんなものが存在してもおかしくはないし、
レッド自身、ソニー星雲ヒロミックス星のスーパースターHIROMI　GOの生写真なら
ブラックにあきれられるほど集めている。
だが、
それにしても。
宇宙中に指名手配されてる極悪人のブロマイドなんて・・・。
あのイエローはともかく、ブルーとホワイトまで・・・。
おかしい。
何かがおかしい。
レッド隊員は目を閉じて深呼吸した。
今のところ、冷静な判断ができそうなのは、どうやら自分だけのようだ。
落ち着いて考えなくっちゃ。
冷静沈着、知的で名高いブルー隊員とホワイト隊員までもがヨダレだらだらこのありさま。
いったい何がどうなったというのだろう？


その時であった。
バラバラバラバラバラ！！
静かだった隠れ家が壊れるんじゃないかと心配になるほどの大きな音が屋根を叩き始めた。
「え？雨ですか！？」
驚いたホワイトが天井を見上げると、
「きっとピンクからメールがくるよ！」
嬉しそうにイエローが叫んだ。と同時にパソコンに着信があった。
ピンクからのメールだった。
「すご～い！ホントに来た～！なんで、わかるんですか？」
ブルーも驚いてイエローを見た。
「ピンクは龍神と仲がいいんずさ～。ピンクからメール来る時は必ず雨降るのさ～」
「へええ～～」
ところで、ピンクとはサガスンジャーの準隊員である。
朝もはよからつけまつげバッチリ、メイクに１時間以上の時間をかけ命までかけてるピンクは、マスクで顔が隠れるのはぜ～ったいイヤ！！と言って、正隊員に昇格するのを拒否しているのであるが、その立派に武器として機能する自爪の強力さと、ケータイによるレアな情報収集能力にかけては組織でも１・２・３・４・GO～を争うつわものである。
「きっと、最新の目撃情報だびょん」
ウキウキとイエローがマウスを操作した。

　本日の目撃情報です。
　目撃者の書いたイラストを入手。
　場所はA市近郊。
　以下をクリックするとイラストが見れます。

　ウルトラカワユス　＜Speｃial Thanks 愛願わくは、君。by　えびさん＞


イエローがそこをクリックして画面が開いた次の瞬間、

きゃ～～～～！！
ひゃあああ～～～～！！
ひょおおおお～～～～～～！！

屋根を叩く雨音すら霞んで消えてしまいそうなすさまじい嬌声が響き渡った。
「ウっ、ウルトラカワユス！！！」
「なに！なにこのかわゆい生き物は！！！！」
「もうだめ、可愛すぎて萌え死にしマックス～～～！！！！！」
「餌付けして飼いたいですうぅ～！！」
「捕獲するべ！！」
「でも、私たちのミッションは捜索だけだし・・」
「この際ミッションなんてどうでもよろしくてよ！こんな稀にみる可愛らしい,宇宙で唯一無二の生き物を捕獲しなかったら一生後悔するわっ！！」
「餌は！？餌は何！？」
「アサッヒ―ナ星のウル友さんが「豚バラ定食」が好物だって言ってた！」
「夕べ２ｃｈの容疑者スレのぞいたら、マクダーナー星でハンバーガーを食してたって書いてる人がいたわ！」
「ラッキービフ星のツユダクも好物らしいよね！」
「でも、やっぱりチョコレートじゃない？！ワイミーズ星に隠れてた時はチョコばっかり食べてたって言うし」
「ディズニーシーの２５ｔｈアニバーサリーのペロキャンじゃダメかな？これなんだけど」
「あら！可愛いじゃない！」
「案外ドナルドに変身してディズニーシーの水上ショーに出てるかもしれないわっ！」
もう誰がどのセリフを言ってるかわからないほどの盛り上がりようである。

レッドは一人、途方に暮れていた。
どうしたらいいのだろう。
隊長が消えてしまった今、思考回路がまともに作動してるのは自分だけのようだ。
いったいみんな、どうなってしまったのだ？
ヨダレたらして、奇声を上げて、ブリブリ女子高生のようにはしゃいでる・・・・。
そこまで考えて、レッドは、はっ！と気がついた。


これは！

　よだれダラダラ。

　奇声。

　ブリブリ。

この症状は・・・・・。
あの、全宇宙を震撼させてる、容疑者ウルミラ星人が撒き散らしてるという、

SATSUGAIウイルス　MKLV！？

もしかして、イエローがあんな風になっちゃったのも、
ブルーやホワイトまでが奇声を発してるのも、
感染しちゃってるって・・・わけ・・・？
そう言えば、症状として幻覚が見えるという報告もあったはず！

あんなアフロやパンチまで素敵に見えちゃうなんて・・・・。
なんておそろしい、MKLV　ウイルス！！


え？
だったら、なんでオラには感染してないの？
しょっちゅうイエローと一緒にいるのに・・・。

はっ！！

またしてもレッドは、はっとした。
あの時だ！
あの時に自分は免疫を獲得したに違いない！
レッドは、じっと自分の右の手のひらを見つめた。
きっと、あの時だ！
レッドには思い当たることがあった。

そうか！
だったら、あの3人にも、あの時と同じシチュエーションを作ってあげればいいんだわ！
そうよ！それしかない！
このかわいそうな3人を救うためにはそれしかないのよ！
幸いブラックの資料の中には、恐山のイタコから手に入れた極秘情報と、龍神と仲良しのピンクが手に入れたレアな小ネタ情報があるわ！

よおおおおし！！

頑張って探すぞおおお！！！！

レッドの赤いパッションが轟音をたてて燃え上がった。
一度火がついたレッドを、もう誰も止めることはできない。
真赤なオーラをまとったレッドは、もはや向かうところ敵なしである。
あまりにも燃え上がり過ぎたので、自分の獲得免疫を使ってワクチンを作ろうなどというアイディアはびた一文思い浮かばなかったくらいであった。

「さあ！！作戦会議を始めるよ～！！！」

隠れ家に、レッドの大声が屋根をたたく雨音よりも大きく響き渡った。