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夕凪の街 桜の国

さっきまでゲオで借りたDVD観てました。

夕凪の街   桜の国

前から観たかったんだけど、なかなか観られなくてようやく。


映画館で観なくて良かったぁ~!
だってだって、もう泣きっぱなし だったの。
映画館で観てたりしたら、、、、、鼻かみ過ぎて目こすり過ぎて怪物のような顔になって、映画館出られなくなってたわ。


被爆者という悲惨な運命を背負った人たちを通して、人間の哀しさ、愚かさ、さみしさ、強さ、けなげさ、はかなさ、美しさを透かして見せてくれるような、そんな映画でした。
被爆という人類史上稀にみる悲惨な出来事を体験させられてしまった人たちに限らず、大切な人を失った経験のある人なら、誰もが一度は心に刻んでしまったに違いない想い。
私の大切な人は死んでしまったのに。
もう、美味しいものを食べて幸せそうな顔したり、誰かと想いが通じ合って笑い転げたり、できないのに。
私は生きていてもいいの?
私は幸せになってもいいの?
きれいなものを見たり、美しい事を美しいと感じたりする事にさえ負い目を感じて、楽しいとか幸せだなと感じるたびに、自分がものすごく罪深い人間であるような気がしたり。
頭では「前を向いて生きなきゃ」って考えても、心は頭でコントロールできない。
何か重い十字架を背負っているような感じがいつもいつも付きまとって。
そんな時に、傍に生きている人が「生きててくれてよかった」って言ってくれたら、心からそう言ってくれたら、どんなに救われることか。自分が生き続ける事の意味に、きちんと向き合う勇気が湧いてくることか。
麻生久美子さん演じる皆実の心情が、麻生さんの透明感あふれる演技によって、凄いリアルに胸に迫ってきて、涙が止まりませんでした。
小さい子供が泣きすぎて、ウエ!ってなるみたいに泣きました。
過去と現在を交互する構成もそんなに違和感なく、田中麗奈さんも上手くなったなあと思いながら。
でもね、あんなにたくさんの人たちが、あんなに辛く悲しい想いをして残してくれた美しい「桜の国」を、こんなにひどいものにしてしまった私たちの愚かさに、また涙です。


そう言えば、何年も前に、一度だけ会議で広島に行ったことがあります。
原爆資料館のそばの会議場だったと思うのですが、特別上映ということで題名は忘れましたが原爆に関する映画を見せてもらいました。
広島に原爆が落とされて、人類史上例のない残酷な結果をわかっていて尚、核実験している人間たち。アメリカのアリゾナ州やビキニ諸島の核実験が、淡々した記録映画のようにスクリーンに映し出されていました。
まだ、ロシアがソビエト連邦で、米ソ冷戦のさなかのことです。
その中で一番ショックだったのはアメリカが行った「大気圏外核実験」でした。
大気圏外での核実験なんて、その時初めて知ったのですが、ハワイのオアフ島が一瞬停電した様子がスクリーンに映し出されたとき、背中にゾオオっと悪寒が走り、吐き気がしました。
人間って、こんなにも馬鹿なんだ。
こんなにも残酷なんだ。
こんなにも、一人よがりなんだ。
こんなにも畏れを知らない愚かな生き物なんだ。
そして、自分もその愚かな一人なんだ。
そう思ったら、その時も涙が止まらなくなりました。
哀しいなあ、って。
あの時感じた哀しさは、決して忘れてはいけないものだと、今改めて思います。


なんだか、いろんな想いが次々湧いてきて言葉になりませんが、ほんとに観て良かった。
たくさんの人に観てもらいたい映画です。

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