月の虹
夕べ町内会の役員会から戻って「ごくせん」見ながら晩御飯食べてたら
M子から電話があった。
「今どこ?」
「あ~、家でめし食ってる」
「外見える?カーテン越しじゃなくて」
「うん、待って。何?」
「月見て、月!」
「お月様?」
お口もぐもぐしつつ箸とケータイ持ったまま勝手口のドアを開けて、空を見上げた。
おお!
月を囲む様に美しいまん丸な虹が!
「おお!すげえ!」
感嘆のため息ついたミジンコに
「さっきまでもっとはっきりした虹色だったんだよ。あんまり綺麗だったからミジンコにも見せたくてさ」
とM子。
「ありがとう!」
なんか恋人同士の会話みたいだな(笑)とちらと思いつつ見つめた月の虹は、見ているうちに七色が薄く混じり合って薄黄色の光の輪になってしまった。
たぶん、ほんの数分間の夜空の奇跡。 (天文学的には理論で説明つくのだろうけど)
そのほんの数分間の感動を分かち合えた奇跡。
その奇跡を分かち合いたいと思ってくれる友だちがいるという奇跡。
生きてるっていいなあ
理屈ぬきでそう、思えた夜だった。
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