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良く当たる占い師 パート2

ミジンコが二十歳の頃のことである。
当時、東京で暮らしていたM子と2人で、かの有名な占い師 「新宿の母」 の隣にいた全然有名じゃない占い師に、手相を見て貰った事がある。
ミジンコの手相を見るなり、その占い師は言った。
「 うん、公務員と結婚するね」
「ええぇ~?公務員、ですかぁ?」
夢見る夢子さんだったミジンコは、漫画家さんとか小説家さんとか大工さんとか農夫さんとか芸術家さんとか、いわば職人さんに憧れていたので、何だか思い切りがっかりしてしまった。
ミジンコの不満を察知してか、その占い師は付け加えた。
「まあ、公務員じゃないとしても、とにかくかたい職業の人だな。銀行員とか、鉄鋼関係とか」
「はあ・・・・」
そりゃまあ、鉄鋼は硬いわなあ・・・・・。
がっかりし過ぎて、後は何を言われたのか全然覚えていない。
ただ、M子の占いも終わって帰る間際、その占い師はこう言った。
「とにかく、2人とも一生食べる事には困らないよ」
お?一生食べるのに困らないって事は、そこそこリッチに暮らせるって事じゃない?
だったら公務員でもいっかあ。(でも、ってなんだ。公務員さんに失礼だろ。若気のいたりだゴメンナサイ)
単純なミジンコはM子と顔を見合わせて喜んだ。
のだが、それもつかの間、その占い師はこう付け加えた。
「2人ともプライドないからねえ。 ゴミ箱あさってでも生きていけるよ

ガッピ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!!!!!



それから6年後、思いがけずミジンコは結婚する事になった。
相手はお役所勤務のバリバリの公務員であった。
あの占い師の言ったことは当たっていたのである。( 3年ももたなかったがね・・・)
しかも、あれから30年以上経つわけだが、M子もミジンコも食べ物に困った事はない。というより、食べ物には人並み以上に恵まれていると言えよう。
男の人からヴィトンのバッグやブルガリの指輪をプレゼントされた事はないが、知らない男の人から、取れたてのサザエを袋いっぱいとか、取れたてのきのこをザルいっぱいとか、取れたてのハタハタを大鍋いっぱいとか、コメ60kgとかなら、いくらでもプレゼントされたことがある。
そろそろ食材が無くなりそうだなあ、と思っていると、翌朝、玄関前に、人参やジャガイモや魚が置いてあったりとかね。
そう言えば、M子とミジンコが中学生だったある吹雪の日、ペコん家に遊びに行く途中で雪にまみれたお地蔵さんが寒かろうと笠をかぶせてあげたことが・・・・・
ないよ(笑)
ま、ともかく、M子とミジンコが食べ物に困っていないことは確かである。
その証拠に、2人ともとってもODEBU~である。


だが、食べ物に困らないことと生活に困らないことは、全く異なる事だということに、M子もミジンコも最近ようやく気がついた。
「あの占い師、当たってたね」
昨日、M子がしみじみとそう言った。 M子の手には、ミジンコにとっても非常に馴染み深い一枚の紙切れがあった。 役場から頂いた「差し押さえ通知状」 である。
「食べ物には困ってないけどね・・・・」
「生活には困ってるよね・・・・」
「でもさあ、ゴミ箱あさってでも生きていけるって言ってたよね」
「うん。プライドないからゴミ箱あさっても平気なハズだって言ってた」
「確かに平気かも」
「多少腐ったもの食べても下痢するくらいだし」
「痩せられるかも」
「それは無理!」
「ま、どうやっても生きていけるってことか!」
「プライドないからね!」
税金も払えないでいるくせに、生きていく自信だけはたっぷりの晴れ晴れとした2人である。

それにしても、たかが「占い」 されど「占い」。
「差し押さえ通知状」なんていう最後通告を頂いてしまった二人に、こんなにたっぷりの自信を与えてくれるなんて、ホント、バカにできませんな

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